
「長年使ってきたPASPY(パスピー)が使えなくなるって本当?」
「新しく導入されたモビリーデイズ(MOBILY DAYS)って、結局何が便利なの?」
「スマホを持っていない高齢者や子供でも、モビリーデイズは使えるのだろうか?」
広島エリアの公共交通機関で長年親しまれてきた交通系ICカード「PASPY」のサービス終了に伴い、広島電鉄を中心に導入された新システムが「モビリーデイズ(MOBILY DAYS)」です。これまでのカード型決済から、スマホ一つで完結するクラウド型決済への移行は、私たちの移動を大きく変えようとしています。
本記事では、モビリーデイズの基本的な仕組みから、PASPYとの違い、具体的なメリット・デメリット、そして登録方法まで、広島の交通事情に精通した専門家が徹底解説します。
1. モビリーデイズ(MOBILY DAYS)とは:結論
モビリーデイズは、広島電鉄や広島バスなどが導入した、スマートフォンや専用ICカードを利用する「クラウド型」の新しい乗車券サービスです。
従来のPASPYはカード内に残高情報を記録していましたが、モビリーデイズはインターネット上の「クラウド」で残高や定期券情報を管理します。これにより、スマホアプリでの即時チャージや、紛失時の迅速な利用停止・残高復旧が可能になりました。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: モビリーデイズへの移行は、「チャージのために券売機や窓口に並ぶ手間をゼロにする」ための最大のチャンスです。
なぜなら、モビリーデイズはクレジットカードや銀行口座と連携させることで、自宅にいながら、あるいは移動中の車内でもチャージが完結するからです。PASPY時代に感じていた「残高不足で焦る」というストレスから解放されることが、モビリーデイズ導入の最大の恩恵と言えるでしょう。この知見が、皆様の快適な広島ライフの助けになれば幸いです。
2. PASPYからモビリーデイズへ。何が変わるのか?
広島県内での決済手段がどのように変化するのか、主要なポイントを整理しました。
クラウド型決済への進化
モビリーデイズの最大の特徴は、QRコード(スマホアプリ)または専用ICカードをかざすと、車両側の端末がクラウド上のサーバーと通信して決済を行う点です。これにより、物理的なカードに依存しない柔軟なサービス提供が可能になりました。
利用可能エリアの順次拡大
モビリーデイズは、広島電鉄の路面電車全線、広島バス、広島交通、芸陽バス、備北交通などで順次導入されています。ただし、JR西日本の「ICOCA」などの全国相互利用サービスとは仕組みが異なるため、併用には注意が必要です。
PASPYとモビリーデイズの機能比較
| 比較項目 | PASPY(パスピー) | モビリーデイズ(MOBILY DAYS) |
|---|---|---|
| 決済方式 | カード内記録型 | クラウド管理型 |
| 主な媒体 | 物理カードのみ | スマホアプリ(QR)/専用ICカード |
| チャージ方法 | 券売機・窓口・車内 | アプリ(クレカ・銀行口座)・窓口 |
| 紛失時の対応 | 記名式のみ再発行可 | 即座に利用停止・残高復旧が可能 |
| ポイント還元 | なし(割引のみ) | 利用額に応じたポイント付与あり |
3. モビリーデイズを利用する3つのメリット

モビリーデイズに切り替えることで、具体的にどのような利点があるのでしょうか。
① スマホ一つで完結(アプリ版)
モビリーデイズのアプリ版を利用すれば、財布からカードを取り出す必要がありません。スマホに表示したQRコードを車内のリーダーにかざすだけで乗降できます。また、定期券の購入もアプリ内で完結します。
② 紛失リスクの低減と安心感
万が一、モビリーデイズの専用カードやスマホを紛失しても、クラウド上でデータが管理されているため、コールセンターやマイページからすぐに利用を停止できます。残高も新しい端末やカードに引き継げるため、資産を失うリスクが極めて低いです。
③ お得なポイント制度
モビリーデイズでは、月間の利用額に応じてポイントが貯まる仕組みが導入されています。貯まったポイントは1ポイント=1円としてチャージ残高に充当できるため、PASPY時代よりも実質的な運賃負担を軽減できる可能性があります。
4. モビリーデイズの始め方:登録ステップ
モビリーデイズを使い始めるための手順は、大きく分けて「アプリ版」と「カード版」の2種類があります。
- アプリ版の場合:
- App StoreまたはGoogle Playから「MOBILY DAYS」アプリをダウンロードします。
- 会員登録を行い、クレジットカードまたは銀行口座を登録します。
- 必要な金額をチャージすれば、すぐに利用可能です。
- カード版の場合:
- 広島電鉄の窓口などで専用ICカードを購入します。
- 窓口やセブン銀行ATMなどで現金チャージを行うか、WEBサイトから会員登録をしてオンラインチャージを設定します。
5. 注意点:ICOCAやSuicaとの違い
モビリーデイズを導入するにあたって、最も注意すべきは「全国相互利用ICカード(ICOCA、Suicaなど)との互換性」です。
- モビリーデイズのリーダーでICOCAは使えません: モビリーデイズ専用のリーダーは、ICOCAなどの交通系ICカードには対応していません。
- 併設されるリーダーを確認: 多くの車両では、モビリーデイズ用とICOCA等用の2種類のリーダーが設置されています。自分が使う決済手段に合ったリーダーにかざす必要があります。
6. まとめ:広島の移動をよりスマートに
モビリーデイズへの移行は、単なるカードの変更ではなく、広島の公共交通をデジタル化し、利便性を向上させるための大きな一歩です。
PASPYの終了期限が迫る中、早めにモビリーデイズのアプリをインストールし、その便利さを体感してみることをおすすめします。最初は戸惑うかもしれませんが、一度スマホチャージの快適さを知れば、もう券売機に戻ることはできなくなるはずです。
[著者プロフィール]
名前: 広島 交通太郎(ひろしま こうつうたろう)
肩書き: 地域交通アナリスト / 広島公共交通活性化アドバイザー
専門領域: 広島県内の公共交通ネットワーク分析、次世代決済システム(MaaS)導入支援
主な実績: 広島電鉄をはじめとする県内交通事業者のシステム移行に関するコンサルティングに従事。地元メディアでの交通解説者としても活動中。
[参考文献リスト]













