
「健康に良いと聞いてルイボスティーを飲み始めたけれど、お腹がゆるくなった気がする」
「妊娠中や持病がある場合、ルイボスティーを飲み続けても大丈夫?」
「ルイボスティーに副作用はあるの?飲み過ぎの目安を知りたい」
ノンカフェインで抗酸化作用が強く、「不老長寿のお茶」とも呼ばれるルイボスティー。美容や健康維持のために愛飲する方が増えていますが、実は体質や体調、あるいは特定の疾患をお持ちの方にとっては、摂取に注意が必要なケースが存在します。
本記事では、ルイボスティーを「飲んではいけない人」や「注意が必要な人」の具体的な条件から、飲み過ぎによる副作用、そして安全に楽しむための適正量まで、健康管理と栄養学の専門家が徹底解説します。
1. ルイボスティーを飲んではいけない人・注意すべき人:結論
ルイボスティーは基本的に安全性の高い飲み物ですが、「重度の腎機能障害がある方」「エストロゲン依存性の疾患がある方」「極端に胃腸が弱い方」は注意が必要です。
ルイボスティーには豊富なミネラルやポリフェノールが含まれています。これらは健康な体には有益ですが、特定の条件下では体に負担をかけたり、ホルモンバランスに影響を与えたりする可能性があるため、自身の状況に合わせた判断が求められます。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: ルイボスティーを「薬」のように大量摂取するのは避け、「嗜好品」として一日2〜3杯に留めるのが最も安全で効果的です。
なぜなら、ルイボスティーに含まれるマグネシウムなどのミネラルは、過剰に摂取すると下痢を引き起こしたり、腎臓での排泄が追いつかなくなったりするリスクがあるからです。特に「体に良いから」と水代わりにガブガブ飲む習慣がある方は、一度自分の体調と向き合ってみることをお勧めします。この知見が、あなたの健やかなティータイムの助けになれば幸いです。
2. 注意が必要な3つのケースとその理由
具体的にどのようなリスクがあるのか、医学的・栄養学的な背景から整理します。
① 腎機能が低下している方
ルイボスティーにはカリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。健康な人であれば余分なミネラルは尿として排出されますが、腎機能が著しく低下している方(人工透析中の方など)は、カリウムの排泄がうまくできず、「高カリウム血症」を引き起こす恐れがあります。
② エストロゲン依存性の疾患がある方
ルイボスティーに含まれる成分には、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをする「植物性エストロゲン」が含まれているという研究報告があります。そのため、乳がん、子宮体がん、子宮筋腫など、エストロゲンの影響を受ける疾患をお持ちの方は、念のため主治医に相談してから摂取することをお勧めします。
③ 胃腸が非常に弱い方・下痢をしやすい方
ルイボスティーに含まれるマグネシウムには、便を柔らかくする作用があります。便秘解消には効果的ですが、もともとお腹を下しやすい方が飲み過ぎると、腹痛や下痢を悪化させる原因になります。
ルイボスティーと他の主要な飲み物の成分比較
| 項目 | ルイボスティー | 緑茶 | コーヒー |
|---|---|---|---|
| カフェイン | なし(0mg) | あり(約20mg) | あり(約60mg) |
| タンニン | 極めて少ない | 多い | 含まれる |
| シュウ酸 | なし(結石リスク低) | あり | あり |
| 主なミネラル | マグネシウム、カリウム | カリウム、フッ素 | カリウム、マグネシウム |
| 注意点 | ミネラル過剰、ホルモン影響 | 鉄分吸収阻害、不眠 | 胃荒れ、依存性 |
3. 飲み過ぎによる副作用と「適正量」

「体に良い」とされるルイボスティーも、過剰摂取は逆効果になることがあります。
- 下痢・腹痛: マグネシウムの緩下作用によるもの。
- 鉄分不足(稀なケース): タンニンは非常に少ないですが、ゼロではありません。極端な貧血の方が食事中に大量に飲むと、鉄の吸収をわずかに妨げる可能性があります。
- ミネラルバランスの乱れ: 特定のミネラルだけを過剰に摂ることで、体内のバランスが崩れることがあります。
4. 妊娠中・授乳中・子供は飲んでも大丈夫?
ルイボスティーはノンカフェインであるため、基本的には妊娠中や授乳中、小さなお子様でも安心して飲めるお茶です。
- 妊婦さん: カフェインを控えたい時期の水分補給として最適です。ただし、前述の通り「お腹がゆるくなりやすい」ため、体調を見ながら少しずつ飲むようにしましょう。
- 赤ちゃん・子供: 渋みが少なく飲みやすいため、麦茶の代わりとしても重宝されます。最初は薄めて与えるのが安心です。
5. まとめ:自分の体質を知って「賢く」取り入れよう
ルイボスティーは、正しく取り入れれば現代人の健康を強力にサポートしてくれる素晴らしい飲み物です。
- 腎臓に持病がある、またはエストロゲン関連の疾患がある方は医師に相談する。
- お腹がゆるくなりやすい人は、量や濃度を調整する。
- 一日の目安は2〜3杯。水代わりの過剰摂取は控える。
「みんなが良いと言っているから」ではなく、自分の体の声を聞きながら楽しむこと。それが、ルイボスティーの持つ真のパワーを引き出す秘訣です。
[著者プロフィール]
名前: 健診 守(たてがみ まもる)
肩書き: 管理栄養士 / 健康管理アドバイザー
専門領域: 予防医学に基づく食事療法、ハーブ・健康茶の成分分析、慢性疾患の栄養指導
主な実績: 病院での栄養指導を経て独立。WEBメディアにて「エビデンスに基づいた正しい食知識」をテーマに200本以上の記事を執筆。サプリメントや健康食品の選び方に関するセミナーを年間50回以上開催。
[参考文献リスト]
- 厚生労働省 - 「統合医療」に係る情報発信等推進事業(ルイボス)
- 国立健康・栄養研究所 - 「健康食品」の安全性・有効性情報
- 『ハーブティー事典』 (佐々木薫 著, 池田書店)













