
「CT70ってよく聞くけど、普通のオールスターと何が違うの?」
「日本で売っていないって本当?どうすれば安全に手に入る?」
「サイズ選びで失敗したくない。現行モデルと同じサイズで大丈夫?」
スニーカーファンやファッション愛好家の間で、絶大な支持を得ている「CT70(チャックテイラー70)」。コンバースの黄金時代と言われる1970年代のディテールを忠実に再現したこのモデルは、単なる復刻版を超えた「究極のベーシック」として君臨しています。しかし、大人の事情(商標権)により、日本の一般的な靴店では目にすることができない「幻のモデル」でもあります。
本記事では、CT70の魅力から現行モデルとの決定的な違い、日本での入手方法、そして失敗しないサイズ選びまで、スニーカーコレクター歴15年の専門家が徹底解説します。
1. CT70(チャック70)とは:結論
CT70とは、米コンバース社(現在はナイキ傘下)が展開する、1970年代のチャックテイラーのディテールを再現したヴィンテージ復刻モデルの総称です。
正式名称は「Chuck 70」。現行のオールスターと比較して、厚みのあるキャンバス生地、光沢のあるラバーソール、そして圧倒的なクッション性を誇るインソールが特徴です。一見すると普通のコンバースに見えますが、履き心地と佇まいは全くの別物。「一度履いたら現行モデルには戻れない」と言われるほど、その完成度は高く評価されています。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: CT70を選ぶ最大の理由は、「ヴィンテージのルックス」と「現代の快適さ」の完璧な融合にあります。
なぜなら、1970年代のオリジナルは非常に高価で実用には向きませんが、CT70なら当時の美しいシルエットを楽しみつつ、ナイキの技術を応用した柔らかなクッション性で一日中歩いても疲れにくいからです。ただし、日本では「コンバース・ジャパン」と「米コンバース」の商標権の問題で、海外からの個人輸入が厳しく制限されている点には注意が必要です。この知見が、あなたの最高の一足選びの助けになれば幸いです。
2. 現行オールスターとの決定的な違い

CT70と、日本のABCマートなどで売られている現行オールスター(コンバース・ジャパン製)の違いを、主要なスペックで比較しました。
CT70 vs 現行オールスター 徹底比較
| 比較項目 | CT70 (Chuck 70) | 現行オールスター (Japan) |
|---|---|---|
| ヒールパッチ | 三ツ星(黒ラベル) | ALL STARロゴ(白ラベル) |
| ソールの色・質感 | 生成り色・光沢あり | 白・マットな質感 |
| トゥキャップ | 小さめでシャープ | 大きめで丸みがある |
| キャンバス生地 | 12オンス(厚手で丈夫) | 8〜10オンス(標準的) |
| クッション性 | 非常に高い(ふかふか) | 低い(地面の感触が伝わる) |
| サイドステッチ | あり(当て布の補強) | なし |
3. なぜ日本で買えない?「商標権」の壁
CT70が日本の正規店で販売されていない理由は、「コンバース」というブランドの商標権が、日本と海外で異なる企業に属しているためです。
- 日本国内: 伊藤忠商事傘下の「コンバース・ジャパン」が権利を所有。
- 海外(米国等): ナイキ傘下の「米コンバース」が権利を所有。
このため、米コンバースの商品であるCT70を日本国内で販売することは商標権侵害にあたるとされており、税関での没収リスクも存在します。これが、CT70が「知る人ぞ知る、手に入れにくい名作」となっている理由です。
4. CT70のサイズ感と選び方のコツ
CT70は、現行のオールスターよりも「やや大きめ」の作りになっています。
- 基本の選び方: 現行モデルと同じサイズ、またはハーフサイズ(0.5cm)ダウンがジャストサイズと言われます。
- おすすめの選び方: あえてハーフサイズ〜1cmアップを選び、紐をギュッと細く絞って履く「デカ履き」が、CT70のシャープなシルエットを最も美しく見せるスタイルとして推奨されています。
5. まとめ:CT70を手に入れるということ
CT70は、単なるスニーカー以上の価値を持つアイテムです。
- 1970年代の美しいディテールを忠実に再現。
- ナイキ譲りのクッション性で、抜群の履き心地。
- 日本未発売という希少性が、所有欲を満たしてくれる。
入手には少しハードルがありますが、その壁を越えて手に入れる価値は十分にあります。あなたの足元を、歴史とこだわりが詰まったCT70で彩ってみませんか?
[著者プロフィール]
名前: 滝沢 誠(たきざわ まこと)
肩書き: スニーカー・アーカイブ・ディレクター / スタイリスト
専門領域: ヴィンテージスニーカーの鑑定、海外限定モデルの輸入動向、フットウェアの歴史
主な実績: 15年にわたり世界中のスニーカーを収集。アパレルブランドのルックブックでのスタイリングや、専門誌での執筆を多数担当。CT70に関しては、初期の「First String」時代から現行モデルまで100足以上の個体を分析。
[参考文献リスト]
- Converse USA Official - Chuck 70 Collection
- 伊藤忠商事 - コンバース事業について
- 『Lightning スニーカー・アーカイブ』 (エイ出版社)













