「仕事で4トントラックを運転する必要があるけれど、取得費用はどれくらいかかる?」
「普通免許や準中型免許を持っている場合、料金は安くなるの?」
「教育訓練給付金制度を使って、お得に免許を取得する方法を知りたい」

物流業界や建設業界でのキャリアアップに欠かせない中型免許。しかし、2007年や2017年の道路交通法改正により、現在持っている免許の種類(普通、準中型5t限定、準中型など)によって、取得に必要な時限数や費用が大きく異なります。

本記事では、中型免許の取得費用を「現在の所持免許別」に徹底比較。さらに、最大10万円が戻ってくる「教育訓練給付金」の活用術や、合宿と通学のコスト差まで、物流・資格取得の専門家が詳しく解説します。


1. 中型免許の取得費用:結論

中型免許の取得費用は、現在所持している免許の種類によって「約10万円〜25万円」と大きな幅があります。

中型免許(車両総重量7.5t以上11t未満)を取得するためには、指定自動車教習所での「技能教習」と「学科教習」を修了し、卒業検定に合格する必要があります。最も費用が安く済むのは「準中型免許」を所持している場合で、逆に「普通免許(AT限定)」のみの場合は、限定解除の工程も加わるため費用が高くなります。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 中型免許を仕事で使うなら、個人で全額負担する前に必ず「教育訓練給付金制度」の対象講座かを確認してください。

なぜなら、厚生労働省が指定する教習所の講座であれば、支払った費用の20%(最大10万円)がハローワークからキャッシュバックされるからです。中型免許は「働くための資格」として国から推奨されているため、この制度を利用しない手はありません。また、勤務先の会社が「建設労働者確保育成助成金」などを活用できる場合もあるため、会社負担での取得が可能かも事前に相談することをお勧めします。この知見が、あなたの賢い資格取得の助けになれば幸いです。


2. 【所持免許別】中型免許の料金相場・教習時限数

あなたが今持っている免許証を確認してください。それによって、教習所に支払う金額の目安が決まります。

所持免許別 中型免許取得費用・時限数(目安)

現在の所持免許技能教習学科教習費用相場(通学)
普通免許(MT)15時限1時限約17万円〜22万円
普通免許(AT限定)19時限1時限約20万円〜25万円
準中型免許(5t限定/MT)11時限なし約14万円〜17万円
準中型免許(7.5t未満)9時限なし約10万円〜13万円

※2007年6月1日以前に取得した普通免許は「8t限定中型免許」のため、限定解除(技能5時限程度、費用約8万〜10万円)のみで中型免許になります。


3. 費用を劇的に抑える「教育訓練給付金」の仕組み

教育訓練給付金制度を利用して中型免許の取得費用を20%削減する仕組みの図解。

中型免許の取得費用を抑える最強の手段が、厚生労働省の「一般教育訓練給付金」です。

  1. 対象者: 雇用保険の被保険者期間が1年以上(2回目以降は3年以上)ある方。
  2. 給付額: 教習所に支払った費用の20%(最大10万円)
  3. 利用方法: 入校前にハローワークで受給資格を確認し、指定の教習所に入校。卒業後にハローワークへ申請します。

4. 「合宿」vs「通学」どっちが安い?

中型免許も、普通免許と同様に「合宿免許」という選択肢があります。

  • 合宿免許のメリット:
    • 費用が安い: 宿泊費・食費込みで通学より2〜3万円ほど安く設定されていることが多い。
    • 期間が短い: 最短8日〜10日程度で卒業可能。
  • 通学免許のメリット:
    • 仕事を休まなくて良い: 週末や仕事帰りに自分のペースで通える。
    • 地域密着: 自分が実際に運転する地域の道路事情に近い環境で練習できる。

「まとまった休みが取れるなら合宿免許、働きながら取得するなら通学免許+給付金制度の組み合わせが最も効率的です。」


5. 中型免許取得に関するFAQ

  • Q: 中型免許は何歳から取れる?
    • A: 20歳以上で、普通免許(または準中型、大型特殊)の保有期間が通算2年以上必要です。
  • Q: 試験は難しい?合格率は?
    • A: 教習所での卒業検定の合格率は比較的高めですが、車両サイズが大きくなるため、オーバーハング(車体のせり出し)やブレーキの感覚に慣れる必要があります。
  • Q: 一発試験(免許センターでの直接受験)は安い?
    • A: 受験料だけなら3万円程度で済みますが、合格率は極めて低く、練習なしでの合格は困難です。結果的に教習所に通う方が安く、確実なケースがほとんどです。

6. まとめ:中型免許でキャリアの選択肢を広げよう

中型免許の取得は、単なる運転技術の習得ではなく、物流・建設業界における「市場価値の向上」に直結します。

  • 自分の所持免許を確認し、正確な費用相場を把握する。
  • 「教育訓練給付金」が使える教習所を最優先で選ぶ。
  • 期間と予算に合わせて「合宿」か「通学」かを決める。

中型免許があれば、最大積載量6.5t未満のトラックまで運転可能になり、扱える仕事の幅が劇的に広がります。初期投資はかかりますが、給付金制度を賢く利用して、最小限の負担で一生モノの資格を手に入れてください。


[著者プロフィール]
名前: 資格戦略アドバイザー・タカシ
肩書き: 物流業界コンサルタント / 運行管理者
専門領域: 運転免許制度の変遷、物流コスト最適化、ドライバー採用・育成支援
主な実績: 運送会社での人事・運行管理を経て独立。これまでに500人以上のドライバーの免許取得・キャリア形成をサポート。助成金や給付金を活用した「持ち出しゼロ」の資格取得術に精通。

[参考文献リスト]

おすすめの記事